2006年07月04日

中田英寿に思う

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昨日、中田英寿は現役引退を自身のホームページで発表しました。
ニュース速報がTVで流れるほど、日本を驚かせ、自分自身もやっぱり驚きました。
現実とはわかっているものの、どこかで「うそやろ?」と現実を受け止めれない自分が居ました。
彼の生き方、考え方には共感する部分がとても多く
自分にとって"中田英寿"は他のサッカー選手とは明らかに違う特別な存在でした。

彼の存在を知ったのはフランスW杯の予選時。
調べてみると1997年だから今から9年前。

そこまでサッカーを観ない人(代表戦のみ観るって人)はだいたいみなさんこの頃だと思います。

当時、彼は先発しているメンバーで一番年下だったにも関わらず、ピッチ上での存在感は既に相当なもので当時はまだ馴染みのなかった言葉「司令塔」(今で言うトップ下)というポジションをこなしていました。

「ピッチ上では歳とかは関係ない」という考えを持ち、当時日本代表の王様だった三浦カズに対してもピッチ上では「カズ!」と平気で命令をするというのを何かの特集で観ました。

その存在感は予選をこなすごとに膨らみ続け、ついに三浦カズに引導を渡し、新しい日本代表の顔となりました。

そんな姿を当時の自分に重ねたのを今でもすごく覚えています。

当時の自分は23〜24歳。
会社でも一番の下っ端でした。

今でこそ、ウチの会社は60名ほどの所帯ですが当時は10人そこそこの小さな所帯。
そんな中で自分は一番下っ端だったのですが、仕事の現場がうまくいかないことに不満を持っていました。
「もっとこういうことやればいいのに」 「こういう戦略でいけばうまくいくのに」といったことを常々感じていましたが、下っ端ということもありそれを口にすることはありませんでした。

そんな時に彼の活躍を見て、「自分も下っ端だからといって遠慮してたらアカンねんなぁ」と思ったのです。

そして、新年だったか、新年度だったかは忘れたのですが、今年一年のそれぞれのテーマを発表する機会が訪れ、そこで自分はみんなの居る前でこう宣言しました。

「ナカタになります」

みんなの反応は当然「???」
そりゃそうです。みんな普通に仕事の話をしているのに突然「ナカタになります」と言われてもね・・・。
なので補足説明を加えました。

中田英寿は代表で一番年下にも関わらず、試合に勝つ為に年齢というつまらないことなど全く気にせず、自らピッチ上の監督として年上に対しても平気で意見している。
そして彼が司令塔となってチームを動かしている。
仕事も同じ。勝たねばならない。
自分は一番年下で社歴も浅いですが、これからは遠慮するのは辞めます。
そして、サッカーで言う監督は社長ですが、現場の司令塔は自分はやるという気持ちで今年は仕事します。

こういう宣言をしました。当時の上司に対する宣戦布告です。

そこから、今まで以上に仕事をするようになり、徐々にまわりも一目置いてくれるようになり、仕事が楽しくなりました。
自分の中の何かが変わり、全てがうまくいくようになったと思います。

あの宣言から8年ちょっと。
今の自分はその当時居た会社の役員をしている。
この3〜5年のうちに社長に就く準備もしている。

果たして中田英寿という人物が存在しなかったら?存在を知らなかったらどうだったか?
たらればの話なのでわからないですが、自分に大きな影響を与えたのは間違いありません。

そんな彼が現役引退ということで、やっぱり寂しい気持ちが大きいです。
昨日のすぽるとで彼の過去のVTRが流れていましたが、なんか当時の事を色々思い出しました。

そして最後のW杯となった今大会。
彼の試合に対する姿勢。日本代表への思い。勝利への執念。
観ていて伝わってきました。
ピッチ上の誰よりも走る姿、忘れません。

そんなわけで中田英寿選手、おつかれさまでした。
そして本当にありがとう!

これからの活躍にも期待しています。


P.S.自分も早く引退しよっと(笑)



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