ロングテール(Long Tail)
直訳すると長い尾という意味。ここ1年ほどでよく耳にするようになった言葉です。
パレートの法則(80:20の法則)を覆す新しいマーケティング論として、かなり注目されています。
パレートの法則(80:20の法則)は有名なので知っている方も多いと思います。
売上の80%は20%の優良顧客(リピーター)から成り立っていたり、同じく売上の80%は20%のよく売れる商品が作っているというように、マーケティングの世界ではある種の常識でした。
逆説的に考えると、20%の優良顧客を捕まえれば、会社の売上の80%は確保できるわけだから、優良顧客作りを重視しよう!
優良商品を開発することに注力しよう!というのが従来の常識だったわけです。
ところが近年、インターネットの登場・普及・ブロードバンド化によって従来のパレートの法則にあてはまらない企業が続出しています。
優良顧客(リピーター)でない顧客(一見さん)の売上構成比が50%を超えていたり、年間や月間で1つしか売れないニッチな商品の売上が全体の70%を占めていたりという現象が起こっています。
これをロングテールの法則と呼びます。
ちょうど1年ほど前にネットのニュースで詳しく解説されていたのを読んで「なるほどなぁ」と思っていたのですが、そのロングテールの法則について詳しく書かれた本が出たので、買って読んでみました。
これもかなり読みやすく、おもしろかったです。
ロングテールの定義から、それを実践する為には何をどうすれば良いか?ということが書かれていたり、実際のロングテール型の企業へのインタビューが掲載されていたりしたのが良かったです。
この本の中にはAMAZONの事例も紹介されているのですが、これって実はいつもお世話になっているナチュラムさんも当てはまるなぁと感じました。
ナチュラムの中島社長が、セミナー等で話されてることも実はロングテールの法則に通じるものがあって、ウチの会社もそれを知らず知らずのうちに実践していました。
ウチももっともっとロングテール型の企業にならなくては!と思いました。
オススメです。